聖イグナティ・ブリャンチャニノフ著作集





   聖イグナティ・ブリャンチャニノフは19世紀のロシア正教会を代表する聖師父であり、東方正教会の修道や信仰生活について多くの名作を残しています。

   このサイトでは、聖イグナティの著作の一部をロシア語から翻訳してご紹介します。

   聖イグナティの略伝は、ここをクリックしてご覧いただけます。




●『修徳実記』

   修徳を主題とした記事、随筆、神学的考察などを収録。修徳とはギリシア語の「アスケーシス(=修練、修行)」に由来し、「魂の救済のために感覚的欲望を捨て、有徳の生活をすすんで実践すること」(三省堂『大辞林 第三版』)の意。聖イグナティ自身の修道士としての実体験に基づき、東方正教会の聖師父の教えを力強く伝えています。 目次へ

●『死について』

   死とは何か、人は死後どうなるかについて、正教会の教えを述べています。旧約・新約聖書、聖師父の著書、聖人伝を豊富に引用しつつ、魂が受ける死後の審判、天国、地獄などについて詳しく解説するとともに、死を思うことがいかに大切かを説きます。 目次へ

●『修徳説教』

   聖イグナティの説教集。年間の主日・祭日の福音などを題材に、修徳に重点を置いた信仰生活のあり方を示しています。「だからといって、本書は修道士のみを対象とするものではない。聖師父の知恵、教会の知恵にしたがって修練を積む方法を知りたい全ての正教徒を対象とする」(『修徳説教』初版の序より)。 目次へ

●『修道生活の心得』

   原題は『現代の修道士への捧げもの』。内容を修道士の礼儀作法と精神修養に大別し、正教会の修道院で修道生活を送る上で留意すべき事項を詳述しています。「本書で述べた教えは、正教会の聖師父の聖なる教えをそのまま使用している。また、聖師父が体得した教えとは福音書の教えである」(『修道生活の心得』序文より)。 目次へ